mrguppのブログ

2005年から始めたMIXIの日記をブログに移植しました。MIXIで使用した画像はうまいこと移動できなかったので後からひとつひとつ貼り付けています。ところどころMIXIならではのおかしな部分が残っていたらご容赦ください。

ボクの仕事上での大大先輩のギャグに、
犬が寄って来たから受信料は要らないよ。
「犬、あっち行けぃ!」
「いぬあっちいけい」
「エヌエッチケイ」
という紙芝居みたいなネタをやる大大先輩がいらっしゃいました。
すでにお亡くなりにはなりましたけれども。

それはさておき。

人間、鏡に映る姿がもし上下の違いだと大きな違いに感じるが、それが左右の違いだと上下と比べるとあまり大きな違いに感じられません。
鏡は左右逆転するのになぜ上下は反転しないのでしょうか?
この問題に正確に答えられる方はいらっしゃいますか?
人間の目が左右に離れて付いているのでそうなるという人もいます。
上下の違いと左右の違いで大きな違いを感じるのは上下の方だと言うのはボクだけでしょうか?

爆笑問題のニッポンの教養というNHKの番組を見て、ずいぶんといろいろなことを考えさせられました。
今回は埼玉大学の西山教授の巻。
物理学、生物学、経済学と様々な学問を渡り歩きながら辿り着いたのが「左右学」。
左右学って面白いね、そんな学問は今まで聞いたことがないけどすごく共感できる。
聴講してみたい。

納豆をまぜる時には、ほとんどの日本人が時計周りに混ぜるそうです。
そういえば日本人は盆踊りも時計回り。
短距離走を走る時も、それを応援するときにまわす腕も右回り(時計周り)。
運動会シーズンに売り上げ爆発した伊藤忠商事の開発したシューズも
右回りのトラックを想定してシューズの裏を専用設計した運動靴です。

ちなみに人間の力が関与しない洗面所の排水口に水が流れ込む時に渦を巻くのは、
地球の北半球では右回り、南半球では左周りだそうですが、みなさんご存知でした?

この例を単純に引用すると南半球の人たちは納豆を混ぜる時に左回しなのかなぁ。
南半球を旅する時に納豆を持って行くと混ぜ方に違和感出てきそうですね。
思いのほか、自然と左回りで混ぜているかも知れません。
こればっかりは経験してみなきゃ何も言えませんね。

爆笑門題の番組の続きの展開を見てみると「左右学」の話はその後も面白い。
過去に描かれた女性の肖像画の名画はどちらの顔向きのものが多いのか。
顔が右向き。つまり左の顔が正面に描かれている絵、それが圧倒的に多いんだって。
番組でも爆笑問題の田中さんが言ってたけど、顔を描く時は鼻を左とんがりで書きたい。
右とんがりで鼻を書こうとすると筆というかペンというか筆記具に不思議と抵抗がありますよね。
とてもよくわかる。

教授は爆笑問題の漫才としての立ち位置にも言及するんです。
日本人の左右感覚の根底には右が親父で、左がそれをたしなめる奥さんというのがあるそうです。
それは旧いひな飾りの人形飾りの伝統もそうで男が右、女が左という立ち位置がそれに当たると言います。
向かって右のお父さんがぼけて、左のお母さんがそれを突っ込むという構図だそうです。
つまり田中さんが妻役で、太田さんはお父さん役になるだそうで。やすきよもそうでしたね。
最近の雛人形の展示はけっこう逆が多いそうです。
なんだかなぁ(by阿藤快)

分子構造にも左利きと右利きがあるんだって、これはまったく知らなかった。
自然界にはなぜか左利きの分子構造しかないけど、人工的に作ると右利き型もできるんだという話。
分子構造で単水素分子が右か左のどちらにくるかで右タイプ、左タイプと分けられるらしい。
化学式とかになるとよくわかならい。
でもね、たとえばハッカの分子構造を例にすると、
左タイプは爽やかなメンソール臭だけど右タイプになるとカビ臭になるそう。
こういうことに詳しい方がいらっしゃったら、分かりやすく教えて下さい。
何で?でも不思議だし面白い。
学問にしたくなる気持ちがよくわかる。

西川先生は「左右で人は文化を生み出して今に至る」とおっしゃる。
これを左右学の疑問の発端にするそうだ。
180万年前の石器を分析してみたら当時の世界の人口の80%が右利きだったという。
人間は言語を使うことが他の動物と一番違う。
言語を司るのは左脳。だから右利きが増えた。
英語圏ではrightが正しいという意味になっていますよね。
地球上では右が正で左が邪という文化が主流だったそうですよ。

では左利きは邪だったのでしょうか。
決してそんなことはなく右利きと比べれば左利きのひとたちは合理的ではないかも知れないけれど、しかし直感に優れているそうです。
コレ、すごくわかります。

名前を上げてしまうと悪いのですが、ボクのマイミクのエディ君はまさしくこれです。
この人の実生活の中での感覚の面白さが本人の絶大な魅力になっていることは間違いがありません。
ごめんね、名前を出してしまってエディさん。
でも20年以上前からあなたの魅力はそこにあるとボクは睨んでいました。

現代こそ右利きが圧倒的に生きやすい世の中なのに、
人から見たら面白い感覚を持つ人として左利きの人が生き残って来たと、
左利きこそが歴史の生き証人だというのも番組の筋なのですが、
それにはボクにも共感できます。
右利き王国のなかで左利きを維持して来た人は神秘を持っている人だよね。
人の世界では左利きのひとの感覚は絶対に無くしちゃいけなくて、
いつも右利きの合理性と左利きの芸術性は共存させていくべきだよってのが人間の智慧なんだってボクは思います。
きっとそうなはず。

最後に一言。
新しい学問として「左右学」というものをヒョボウしているサイタマ大の西山教授が、
番組中にホワイトボードに何度となくマーカーで書いた「左右学」と言う文字。
先生は「左右学」をなさっているのであればこそ「右」という文字と「左」という文字の正確な書き順ぐらいは最低限度の教養としてご存知であるべきと思いました。

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