mrguppのブログ

2005年から始めたMIXIの日記をブログに移植しました。MIXIで使用した画像はうまいこと移動できなかったので後からひとつひとつ貼り付けています。ところどころMIXIならではのおかしな部分が残っていたらご容赦ください。


がちょーん
ガチョーン
ひらがなとカタカナではどちらのほうがあの雰囲気をうまく伝えるのだろう?
合掌

仕事からの帰途、電車に乗り込むと席が空いていなかったのでボクはつり革にぶら下がりました。
正面に座る女性が化粧でも直しているのか、一心に鏡を覗き込んでいます。
若い頃の広田玲央奈のようなはっきりとした顔だちのひとでした。
鏡をバッグにしまうときに、ワンピースのわきにスリットがあるのか、わき腹の肌がチラと見えました。
ずいぶんと大胆なデザインの服を着ているんだなぁ。

降りる駅に着いたのでボクはつり革から離れドアに近付くと、
そのひとも降りるのでしょう、立ち上がって来てボクの脇に立ちました。
何気なくそのひとのほうを見て、ボクは生まれてからのトップ3に入るぐらいどっきりしちゃいました。
そのワンピースにはスリットがあるのではなく、脇の下から腰の横までのファスナーが付いていたのです。
きっと、それを閉めればウェストを絞った美しいフォルムができあがるデザインなのですね。
で、言葉で言えば単純にファスナーを上げていなかったというだけなのですが、
電車のなかでの実際の光景はスゴイことになっていました。

ブラの脇の部分も見えるくらいなので、誰が見てもファスナー開けっ放しだってわかります。
どこへ帰るのかは知らないけれど、このままで夜道を帰るのもちょっと危険だよ。乗客の中には好奇の目で見ている人だっていた。

何で自分で気付かないの?

他の乗客の前で言うのは憚られるし、
そっと教えてあげようにも何て言えばいいのやら。。。
「開いてますよ」とひと言「こんにちは」くらいの感じで言えば良いのかな。
周囲の乗客もみんな気付いている様子で、しかし誰も口を開けないでいます。

そのひとが立ち上がってドアを出るまで時間にして数十秒間。
結局誰も何も声を掛けることなく彼女は駅から出て行ってしまいました。
その日は雨が降り、誰もが傘をさして帰るので、
やや人目につきにくくなっただろうということだけが救いでした。

ボクもズボンのファスナーを締め忘れたまま電車に乗ってしまった経験はあります。
ふと自分で気が付いたときには顔から火が出る思いですよね。
ひとに指摘されてもかなりバツは悪い。
しかし女性にとってのその思いは、おじさんのそれの比ではないでしょう。

ああ、悩んでも仕方の無いことですが、
あの時オトコのボクはどうするべきだったのでしょう。




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