mrguppのブログ

2005年から始めたMIXIの日記をブログに移植しました。MIXIで使用した画像はうまいこと移動できなかったので後からひとつひとつ貼り付けています。ところどころMIXIならではのおかしな部分が残っていたらご容赦ください。


前日夜中に9kmも歩いたのに大して疲れもせず快適に目が覚めた。
明日あたり、ど~っと疲れが来るんじゃないだろうな~。
おじさんになると疲れは忘れた頃にやってくる。

今日は天気も良いのでバイクでいつもより少し遠くに出掛けてみようと、
コーヒーを飲みながら2、3誌バイク雑誌と地図を広げて眺めていました。

ベランダに面したガラス越しに何かの気配がしたので見ると、
いつものとら猫が前脚をきちんと揃えてじーっとこっちを見ていました。
サッシを開けてみると鳴き声もたてず部屋の中に入ってきて、
窓際に置いてあった座布団の上に寝転がってしまいました。
あまりにも無防備にとら猫は寝ています。

デジカメを持ち出してパシャリ!ボクが出掛ける時には戸締りもあるのでベランダに出てもらわなきゃならないけど、それまではそこで寝ていなさいな。

地図を眺めていて関越自動車道、東北自動車道、中央自動車道、東関東自動車道、京葉道路、横浜横須賀道路、東名自動車道はこれまでにバイクで走ったことはありましたが、
東京発で乗れる高速道路のなかで常磐自動車道だけは走ったことがないと気付きました。
そうとなれば行き先は常磐道で筑波山に行こうと決まりました。

いままで何度か引越しをしながらもボクの住んできたマンションや団地の最上階の廊下からは、天気の良い日にはいつも遠くに筑波山が見えていました。
いつも遠くから見てばかりで近づこうとしたことが無かった。
つくば博にも行かなかったし。
なんだか片想いの初恋のような筑波山なのでした。

地元の首都高速入口から常磐道の谷田部インターまでの距離とおおよその時間をウェブで調べると案外遠くないんですね。
1時間掛かりません。楽勝日帰りコースです。

こんなふうにあれこれと考えていたらお昼になっちゃいました。
冷凍してあったご飯を解凍して、こないだ友達が取り寄せるときについでに頼んで買った京都のちりめん山椒を和えて炒めてチャーハンにして食べました。
つぶの山椒は炒めるとシビレが増します!!気をつけよう。

食事を終えて猫をベランダに出そうと起こすんですけど、
首をもたげて片目だけ開けてこっちを見るばかり。
しょうがないから両脇をかかえてベランダに出したら、
クルリとまわってボクの両足の間からまた部屋の中に戻ってきちゃう。
もう一回両脇をかかえてベランダに出してすかさずサッシを閉めたら、
サッシが猫のおでこにごつんと当ってしまった。
それが痛かったのか、猫はそれでベランダから去って行ってしまった。
これに懲りずにまた来いよ。

というわけでボクは路上のひととなったのです。

連休二日目の高速道路は空いていましたが、
ボクのハーレーちゃんは80km/hくらいで走ると
ちょうど心地よいエンジンの鼓動なので
他のクルマにビュンビュンと抜かれながら走ってました。
日産のNOTEというクルマに抜かれたとき
「あ、ビュンビュン系だ!」って思いました。

東京都を出て埼玉県をかすめ、
千葉県を抜けて利根川を渡り茨城県に入ると、
風を遮るものがないバイクでは気温がぐっと下がるのが分かりました。
ロンTの上にGジャンという格好では
この時期ちょっと寒かったかも知れません。
「北へ向かう」ということはそういうことでした。

筑波学園都市では南大通り、東大通り、北大通り、西大通りといった大通りをグルリと走って周り、東大通りをもう一回通って筑波山へと北上していきました。
近代的に整備された街でウルトラセブン第47話「あなたはだあれ?」の回の話を思い出しちゃいました。

途中「高エネルギー加速器研究機構」の入り口をみつけました。
今回ノーベル賞を受賞した小林名誉教授が所長をしているところですね。
円周の長さ3kmに及ぶ加速器装置が地下に埋まっててGoogle mapでもそれが確認できます。ちょっと前の「爆笑問題のニッポンの教養」という番組でこの施設内を取材していました。

家で調べて筑波山から関東平野を一望するのを第一の目的。
そして「関東の清水寺」と言われているとかいないとかいう西光寺という寺の舞台からの眺望を第二の目的にしてやってきましたから、
やはりここは目的地へ向かうわけです。

先に西光寺に行くと小さな寺で、
山の斜面に張り付くように建てられていました。
軽自動車がようやく一台通れるような細い道が
クネクネと綴れ織に登って行っておりました。
そんな狭い道でも対向車は斜面を下ってくるわけで、
カーブを曲がるときに三度も軽自動車とぶつかりそうになりながら
えっさほいさと斜面を登っていきました。
足を着けば下は枯れ葉が積もって滑りそうだし。
車重300kgを越すハーレーでこんな所を登るなんて地獄です(泣)。

ヘロヘロになりながらも無事に西光寺には着きました。
この疲れはあさってあたり出てくるのかな?
山の斜面に作られた舞台の足場組みは
少しだけ清水寺を彷彿させましたが如何せん規模が小さすぎた。
そこからの風景は素晴らしいのですが、
手摺がないので高所恐怖症のひとは舞台には行かないほうが良いです。
こんな感じですが臨場感まで伝わるでしょうか。

そこからまた山道を走り筑波山上の駐車場に寄りました。
ここから見えたのはまさしく関東平野一望というすごい景色でした。
ほかの山頂から近隣の山脈を眺めたことはありましたが、
山の上からこんなにだだっ広い平野を見渡したのは初めての経験でした。
さて、とデジカメを取り出すと電池切れ!
なんじゃこのタイミングの悪さ。
西光寺からここまで電源入れっぱなしだったのかも知れません。

ですので、ここからは写真無しでお送りいたします。
と言っても後は帰るだけ。

ボコボコとカーブのたびにわざと障害を作って
スピードを出せないようにした舗装に閉口しながら山を下り、
田んぼのある市街を走っているうちに夕焼けになりました。
よそ見運転は危ないのでバイクを停めて
しばし夕焼けに見とれましたがここでもカメラ無し。

その二時間後には我が家のマンションのバイク置き場に着いていました。
部屋に戻るとすぐにデジカメを充電器につなぎました。

この日は四半世紀近い付き合いであるeddie氏と、
千葉県の水郷の街として有名な佐原へとバイクに二人乗りで出掛け、
ごま油とカステラを買ってその足で夜の高円寺ライブに顔を出そう
という計画になっていました。

しかし、出発予定の9時を周ってもぐずついた空模様は回復せず、
とうとう昼ごろまで雨は降り続いてしまったので千葉行きは中止にしました。
バイクだから雨で中止ですが、代わりにクルマで行っても良いのです。
ボクはクルマで行くことも提案しましたが、
eddie氏はGUPPのバイクで行くことに意味があると言うので
日程順延することにしました。ちょっとうれしかったです。

昼過ぎようやく雨雲が引け、青く澄んだ秋らしい空に変わりました。
雨に濡れたシートカバーをはがして、
まだところどころ黒く濡れたままのアスファルトの道をバイクで走りました。
夕方には高円寺へ出掛けるのでそんなに遠くには行けないし、
目的もなくこれまで曲がったことのない交差点を曲がってみたり、
立体交差でやり過ごしていた道に入ってみたりと街を徘徊してきました。連休初日の午後の都内の道は比較的空いているというのが分かった以外得るものもとくに無いまま帰宅して高円寺へ向かうことに。

駅に向かうときにおかしなポスターを発見。
うーむ。仮にやらせてもいいと思っていたとしても、
こんなふうに言われたらやっぱボクはイヤになっちゃう。

二駅電車に乗り、高円寺行きのバスに乗り換えます。
土曜日の夕方の環七通りは渋滞ではないまでも、
うっすらと暮れた街にクルマの赤いテールライトがズラリと並んで、
どれほどの時間バスに乗ることになるのかなと思うと軽く黄昏ました。

バスのなかではなんだか嗅ぎ覚えのある匂いが漂ってきました。
なんだったっけこの匂い・・・
ああ!バブル時期に発売されて一世を風靡した
パルファン・クリスチャン ディオールの香水「プワゾン」だ。
今でも愛用しているひとがいるんだなぁ。
ムスクを多く配合した時代にそぐわない派手な匂い。

思っていたほど時間も掛からず終点に着いてバスを降りました。
eddie氏の携帯に「高円寺駅に着いたよ」とメールを送りました。
18時に駅待ち合わせなので道の渋滞も考えて少し早めに家を出ましたが、
ジャスト18時に駅に着けました。
しばらくしてeddie氏より「今、中野。もうすぐ」と返事のメール。
改札口に陣取って改札を出入りする人たちを観察しながら待ちました。
全体的におしゃれな若いひとの多い街です。
またメールが来ました。
「やば。高円寺スキップした!荻窪から引き返します」
改札前でボクはひとり声をあげて笑ってしまいました。

中央線快速は平日だと高円寺に停まりますが土日は停まらないんです。
高円寺で降りる準備を始めたeddie氏。
しかし電車は駅に停まる気配すら見せず通過していく。
eddie氏が車内で慌てている様が目に浮かんでしまいました。

そんなこんなでeddie氏と合流。今度はライブ会場探しです。
高円寺の北口はねじめ正一が書いた「高円寺純情商店街」という本でも
書かれてあるように、細い路地に昔ながらの商店街が栄えていて、
その店の合間合間に若いひと向けのセンス良い店も混在している
ディープな街です。
線だけで書かれたライブハウスの地図は
この街で探索するにはシンプル過ぎました。

高円寺の細い路地で店を探して迷っていると
子どもの頃に母親からはぐれて商店街で取り残されたときの記憶が蘇りました。
あの頃にも見たことのある風景、お肉屋さんのショーケースの前で丸くなって佇む猫。思わずカメラのシャッターを押しちゃいました。

ライブハウスだと思っていた会場は小さなカウンターと
4、5個のテーブル席だけの喫茶店のようなお店でした。
ボクら以外にも大学時代の仲間が4人来ていました。
みんなよく仲間のライブに顔を出していてエライです。
他にお客さんが7、8人いたので、
みんなで膝をつき合わせるようにぎゅうぎゅう詰めで、
演奏中はトイレにも行けない状態です。
アコースティックギターのインスト曲ばかりを
大学時代の仲間のローソン店長と、
もう一人この店のお客さんとが
3曲交代で延々11時まで演奏しました。

二人とも上手い!
ホントにギターを弾いているのが楽しそうで良い刺激をいただきました。
演奏終了後、店を出てeddie氏と二人で久しぶりに
深夜らーめんを食べて駅前で別れました。

もうバスは終わってしまい、
電車で帰るとグルッと遠回りなのでタクシーで帰るしかないかな。
でもこんな時間にらーめん食べちゃったし、
少し歩いてからタクシーを拾おう。
そう思って環七に沿って歩き出しました。

いろんなことを思い巡らせながら歩いていると
何だか調子が出てきてぐんぐん歩いて行けちゃいました。
結局近くでタクシー拾ったら悪いなってことで
2時間近く歩いて家まで帰ってきちゃいました。

あとで歩いた距離を調べたら9.3kmでした!

火曜日まで休みを取った4連休。
報告はしますからちょっと待ってね!




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