mrguppのブログ

2005年から始めたMIXIの日記をブログに移植しました。MIXIで使用した画像はうまいこと移動できなかったので後からひとつひとつ貼り付けています。ところどころMIXIならではのおかしな部分が残っていたらご容赦ください。


『ひとのセックスを笑うな』という映画を観た。
「『ひとのセックスを笑うな』、7時半からを1枚」とチケットを買う。
「あと5分で『ひとのセックスを笑うな』の入場となります」館内アナウンスが入る。
「『ひとのセックスを笑うな』の入場整理券をお持ちのかたはドア周辺にお集まり下さい」スタッフが会場内に向かって大きな声でいう。
「『ひとのセックスを笑うな』の入場整理券をお持ちのかたは、番号を申し上げますので10番ごとにご入場となります」スタッフがドア週辺に集まった観客にいう。
「『ひとのセックスを笑うな』のパンフレットを」売店の前で人差し指を立てたお客が買っていた。

『ひとのセックスを笑うな』とみんなが連呼するこの空間が可笑しかった。
みんなが必要以上に言っているように思えたのはボクだけだったろうか。

と、いいつつタイトルにも『ひとのセックスを笑うな』と書いてしまった。


映画の冒頭からそうだった。
映画の中に出てくる街角のシーンには、
画集「横尾忠則 Y字路」からモチーフとしてひいてきた構図を多用しているように思えた。
「私物化していた想い出の場所はどこにでもあるただのY字路に変容してしまっていた」ことで横尾忠則が新たに見つけた主題である「Y字路」を描く作品集だ。
ひとつにまとまっていくようにも見え、
また、ふたつに分かれていくようにも見え、
そして、さまざまなものが交差するようにも見える。
映画の主題にも通じるものがあるように思えたのはボクだけだったろうか。

方向を間違えたら、
取り返しのつかないとも見えるY字路。
だが、冒険の末に手に入れる風景もあるはず―――
――「横尾忠則 Y字路」より




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