mrguppのブログ

2005年から始めたMIXIの日記をブログに移植しました。MIXIで使用した画像はうまいこと移動できなかったので後からひとつひとつ貼り付けています。ところどころMIXIならではのおかしな部分が残っていたらご容赦ください。


昨日は中学時代の同窓会に行ってきた。
学校主催のような大規模なものではなく、誰かが誰かに連絡をとって綿々と声がかかり、連絡の取れた人が集まった30人。
これまでにも何度かやっていたようだけど、今回初めてボクに連絡が回ってきた。

時間通りに居酒屋に行くとすでに20人ほどいた。
在学途中で隣駅に引っ越して電車で越境通学をしていたボクはみんなと地元が違っていたし、そんなわけで中学時代の同級生とはほとんど連絡を取っていなかったし、その頃のボクは目立つほうではなく、かと言ってマジメでジミということもなく、どこのグループにも属さない中途半端な位置にいた。
30年近く経った外見の変化も否めない。
ほとんどみんながボクを見て「誰だっけ?」「このおじさん、席、間違ってない?」という顔をしていた。

同窓会のようなものに出る時はこの瞬間が緊張するんだ。

「あ、GUPPじゃん!オレってだれでも3秒じっと見てると思い出せるんだよね」と不思議な能力をもったタナカくんが言った。
よく覚えていてくれたね!と応えると、それをきっかけに「え!アレGUPPなの?」とあちこちに反応が広がっていった。へえ面白いねと思う。
「3年C組だった?」ひとりの女の子(当時)が声を掛けてきた。
あ、おんなじクラスだったYさんでしょ?

 どこのバナナ農園のひとかと思った
 縁日帰りのテキヤのおっさんかと思った
 ハワイアンバンドのひとかと思った
 コワイので目を合わさないようにしようと思った
 いま小説かなんか書いてるの
 タシロかなと思った(誰だ、タシロって!?)
ようやくみんなが中学時代のボクを思い出してくれたころに、ボクが店に入ってきた時の第一印象をそれぞれに口にしはじめた。

それってどんな???(笑)

遅れてやってきたヤツもみんなの前でボクと同じような瞬間を味わっているようだ。ボクも全然思い出せないひとが何人かいて、耳打ちするように小声で「あれって誰だったっけ?」と何度か聞いた。
そんなことをしていると、だんだんみんなの顔に中学時代の面影が見え始めた。
ここにいる全員、みんなおんなじ年齢なんだなぁと妙な感慨を覚える。
まるで中学生のころのままのひともいれば、すっかり所帯じみちゃったひともいる。

あっちで呼んでるよと声を掛けられたのでそっちに移動していった。
「この辺?」グラスを持って座る場所を探していると「ココ、ココ」と手招きされたので隣によっこいしょと座る。
「覚えてる?」
手招きした女の子(当時)に聞かれた。もちろん覚えている。

チャコである。

学年でも目立ってかわいいこで、ある時期まではいわゆるボクの片思いというやつだった。それが、何がきっかけだったか覚えていないけど、ある時期から一緒に登下校をして放課後もよく一緒にいるようになって、そういうことでボクたちは周囲からは「付きあってる」ことになっていた。
周りから「あのふたりは付きあってる」と言われるようになると、他の男子が彼女に手を出さなくなるので独占的な仲良しになれた。
だからいつも一緒に遊んだり勉強したりしていた。

2年になるとボクたちは別のクラスになってだんだんと接点が減り、自然に「付きあっている」状態は消滅していった。それで「分かれたらしい」という噂が広まった(笑)
中3の3月、高校受験が終わりそれぞれ違う高校に通うことが決まったころ、チャコから久々に封書の手紙をもらった。
「これからどうなるかわからないけど、あたしはずっと覚えているから、あたしのことも忘れないでいてね」大意でいえばそう書いてあった。
「今ごろ何で?」
正直に言えばボクはそんな思いで手紙を読んだ。子どもだね。

チャコとふたりで少しの間昔話を話していると、横から女の子(当時)が「どうしたの?」と聞いてきた。どうしたの?って何を聞かれているんだろうと思ったが、それに対してチャコは「中1のときのモトカレ」とボクを指して答えた。「そうそうモトカレ」とボクも彼女に合わせて自分を指して言って笑った。なんだか可笑しかった。

30人もいると入れ替わり立ち替わりいろんなひとがとなりにやって来ては断片的に話し、トイレに行って戻ってくるとすでに誰かが座っていて他の席に移る。そんなことを繰り返しつつ席を渡り歩きながらひと通りのみんなと話した。

「おうGUPP、こいつ俺んちと近所だから一緒に帰ろうって言ったらさ、『GUPPくんと久し振りに会ったから、ちゃんと話がしたい』って言ってたぞ」とチャコを指さしてカンノくんがからかい気味に大きな声で言った。
え~!?そうなんだ。周りに妙な形で注目されてしまった。
チャコが近くに来てボクに耳打ちした。
「全然落ち着いて話せないでしょ、二人で二次会行こうよ」
「あ、そうなんだ、じゃあ送っていくからさ、駅まででいい?」とボクが耳打ちに答えるように言ったら別の女の子(当時)が「駅までなんて50mしかないじゃん」とチャチャを入れた。たしかにその店は駅の真ん前であった。

ということで周知のもとボクとチャコは二人で店を出て、今日は来ていなかったやはり中学の同級生がやっている隣駅の店に向かった。土曜の10時過ぎだしこの辺りではセンスの良いココは満席。しかし同級生のリュウジが店を仕切って向かい合わせの席を作ってくれた。

リュウジの店ではお互いが中学を卒業してから今までのことを取り留めも無くいろんな話しをした。
チャコは高校時代にサーフィンにハマり、江ノ島に引っ越して一人暮らしをしながら板橋区の高校まで始発電車に乗って通っていたとか。「チャコの海岸物語」じゃん!
彼女の長男は今年成人した!ボクは椅子から転げ落ちるかと思った。ひとりの人間を成人させた母親としての顔も垣間見れた。
チャコの旦那もハーレーに乗っているとか。

そうやって彼女の「その後」が紐解かれていく。
もちろんボクも自分のことを片っ端から話した。
その間、ずっとリュウジが脇にいてくれた。

店も終わり、また会おうねと言ってチャコをタクシーに乗せ、リュウジとボクの二人で彼女を見送って帰した。
ボクはひとりブラブラと歩いて家に帰る道すがら、自分の大失敗に気付いた。
チャコの携帯番号もメールアドレスも住所も聞かなかった。
今の苗字すら聞いていなかった。




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