mrguppのブログ

2005年から始めたMIXIの日記をブログに移植しました。MIXIで使用した画像はうまいこと移動できなかったので後からひとつひとつ貼り付けています。ところどころMIXIならではのおかしな部分が残っていたらご容赦ください。


1月の入院から退院して自宅療養している時にお見舞いとしていただいた本を今頃ようやく読了しました。タイトルからしてすごいですよ「病気にならない生き方」。病気で入院していたボクには切実なタイトル。

著者は内視鏡による手術を世界で初めて実用に移した人物。ボクも切腹することなく内視鏡で胃の潰瘍を縫合したり、大腸ポリープの切除をしたりしたのですから、この方の偉大なる功績の恩恵に浴したひとりなのです。

読んでみると単なる健康本ではなかった。

にんげんの身体が活動するのに最低必要なものは水や酸素と言われるけれど、じゃあ摂取された水や酸素はどうやって身体のなかで働いているのかというと、酵素というものが媒介して身体に必要なかたちに加工して働かせているのだそうです。

にんげんの身体の中には五千以上のさまざまな酵素があるそうですが、それらはあるひとつの役割のためだけに働いている。たとえばたんぱく質を分解する酵素はそれ以外には役立たない。脂肪から糖を作り出す酵素はそれだけしかできない。つまり単機能。
しかも興味深いことにそれぞれの多様な酵素は、そもそも元はひとつの酵素から変化してできるのではないかと著者は推論しています。

お酒を飲みすぎてアルコールを分解する酵素が大量に消費されると、胃で食物を消化するための酵素が足りなくなり消化不良を起こすなど、体内の酵素の総量においてそういった連鎖が見られることなどから著者はそう推測しています。そういえば身に覚えがありますよね。

酵素のことを英語でエンザイムといい、「なんにでもなれる元の酵素」のことを著者は「ミラクル・エンザイム」と呼んでいます。そしてエンザイムが足りなくなると病気になり、エンザイムが底をつくと死に至ると。
この本では、だからエンザイムを多く含む食品を摂り、エンザイムの働きを阻害するものは摂らないという基本的な姿勢を貫くことで「病気にならない生き方」をしよう!と呼びかけています。

この視点から食べてはいけない食品がいくつか紹介されますが、我々の普通の食生活からするととてもショッキングな内容です。牛乳、お茶、コーヒー、肉食はダメ。タバコ、酒、マーガリンなんか最悪。
農薬を使わない新鮮なくだものと穀物と菜食、そして「よい水」がベスト。ときどき魚。
しかも寝る前に腹の中は空っぽに。

今までの栄養学は一体なんだったのでしょう!?

ひとつひとつに理由が述べられていて、なかなか説得力のあるお話です。
たとえば牛乳がダメな理由。
他の動物の乳を飲む生き物はいない。そして大人になってまで乳を摂る生き物は尚更いない。乳の栄養分を分解できるエンザイムはにんげんも子供の頃には持っているけど大人になればほとんど無くなる。しかもそれはにんげんの母乳を分解するエンザイムで、牛の乳を分解することには不適。お父さんが牛乳を飲んでお腹がゴロゴロするのは当たり前のことなのだと。

アトピーやアレルギーの原因も牛乳にあるのでは?とすら言っています。日本人に花粉症の始まったころと学校給食で牛乳の常用が始まったのとは時期が揃っているのだそうです。ここの部分はかなり社会的に影響が出そうな記述です。

お金がどんなにあっても、どんなに社会的成功を収めても、どんな素敵なパートナーに恵まれても、どんな幸せな境遇にあっても、やっぱり身体が健康でないとせっかくのその幸せを充分に享受しきれないですよね。
だからと言って、誰かが「あれが健康によい」「これは身体のなかをキレイにする」と言うのにいちいち躍らされているような健康バカになってしまってはつまらない。

ボクはずいぶん端折って書いていますので、興味があったらお読みになってみてください。
この本の主張もまだきちんよ証明されたものではありません。
読んでみたら、どうかご自分なりに考えてみて下さい。

ボクは乳製品については思い当たる節もあり、著者の考えを参考にしてみようかな。勉強になりました。




コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット

トラックバック